オーストラリアン師匠はこの国では数少ないブラジリアン柔術ブラックベルターなので、月に一度提携ジムに教えに行く。
昨日マラテに有る提携道場に教えに行く師匠に同行したオレは、この道場ではトレーナー以外は全員白帯という事で、スパーリングでタップマラソンをやる事になった。
タップマラソンとは、帯違いの相手に一人で次々とタップを取っていく.....というカルディオトレーニングだ。
実は自分がこの国で最初にブラジリアン柔術を始めたのがこのジムで、当時からの知り合いも何人か居たのだが、その中で年齢35歳、元ボディービルチャンピオン、現フィットネストレーナーのアルビン君とはたまに一緒に呑みに行く事も有るという間柄。
他の連中はものの数十秒でタップを取っていたのだが、アルビン君からはタップを奪えなかった。
柔術経験年数はほぼ同じとは言え、白帯スリーストライブの彼からタップを奪えなかったのは自分的にはかなりショック.........
展開は、彼のガードポジションから始まり、得意の展開でハーフガードまで乗り越えた後、相手の道着を剥がして首の後ろから回し、ブラボーチョークを決めようと考えたが、道着がうまく剥がれず......
その作りの段階で、脇を刺していた腕を切り返され、逆に脇を刺されてしまった。
この段階で処置が必要だったのだが、モタモタしている内に相手が肘立ちで上体を起して来たので脇を刺し返そうと上体を起した所を押し返され、体勢が逆転。
そのまま、アルビン君は強引に腕を極めに来たので、潜り込んだのだが、相手は体を伸ばしてなかなか潜らせない。
この時点で脇を刺し返せたので、そのまま強引に脇から逃れれば良かったのだが、相手の強引な力にこちらの体力がカラータイマー状態........
ところが、何を思ったのかアルビン君はほつれた帯で首を絞めようと試みて来た、手で首を防御し防いだが、これでは手が一本使えない......
さすがにこれにはオーストラリアン師匠が「そりゃ反則だね」と言ってくれたので、止まったが、下からあおり続けるも体勢が崩れない.......
アルビン君も「絡み足」になっているハーフガードの解除を知らないらしく、パスされる気配は無いものの次の展開が掴めず、結局一分位そのままの体勢のまま、師匠からストップが掛かった。
やはりというか、練習終了後自分のハーフガードについて師匠からキビシイ注意を受けた。
「絡み足」のままでは、こちらも次の展開が効かないので、「足を組み替えろ」との事。
アルビン君はバリバリのボディービルダーの天然剛力君だが、こちらもMD師匠から剛力王の名を授かった身........天然剛力を敗れなくてどうする!.........
昨晩はかなり落ち込んだが.....まあ、これも練習を続けるしかないか?
やはり剛力王としては年齢が10歳以上離れていても、帯階級が下であれば、二階級位重量クラスが上の連中もサクサクとやっつけられなきゃダメだな!!
それには一にも二にも練習という事か?
久々に「反省」の1日でした。