さて、基本的な事項はなるべく書いていこうと思います。
まず、握り方ですが、大きく分けて二種類。
<順手握り-サクサク>
普通に包丁を握るように得物を持つ握り方。
サクサクとは「刺す」という意味のタガログ語です。
<逆手握り-スーセ、パカール>
忍者ゴッコで刀を持つような、順手握りとは逆方向、小指側に刃が出る握り方です。
刃は腕側を向いていて、鎌のように相手を切りつける握り方です。
スーセはタガログで「鍵」ですね。
ロメロ師匠はパカールと呼んでましたが、ボン師匠はスーセでした。
ボン師匠に確認してみると、両方の呼び名があるようです。
<逆手握り逆刃-スラッシュ>
逆手握りで刃が腕側では無く、外側を向いている握り方です。
よく、握りの片側の部分に指の形に波打っている得物がありますが、そういう得物を逆手持ちすると必ずこの型になります。
この場合は得物を持った腕の受け型が全て変化します。
ちなみに、スラッシュは単なる英語です(笑)。
さらに、握り手の親指の位置ですが、基本的には親指は人差し指の指先で輪を描くように握ります(得物を弾き落とされない為)が、何と技の中には刃を親指に負担がかかるように横から押し込み親指を極めてしまう技があるそうで、そういう場合にワザと親指を外し、手の甲側に移動させ、親指を損傷から守るという小技もあるようです。
前回からのつづき
今回は何と彼等を相手に、素手の防御スパーと帯刀スパー(練習用のラバーナイフ使用)を行いました。
詳細不明ですが、どうやらナイフ術の試合というのも存在するようで、こちらでは比較的有名なドンボスコ大学から来られた一人は審判をしているとの事。
試合を模してのスパーでしたが、何とスパー時間は10秒。(この時間は初心者向けのようです)
やってみると解りますが、手数が多すぎて息つく暇がありません。つまり十秒間無呼吸状態です。
防御スパーは、相手の攻撃を防御する訳ですが、体の中心線に相手からの攻撃を受けない.....というのが目的らしいです。
当然ではありますが、初心者ですので、今回のルールは顔面無し、スラッシュ無し(突きと切りつけの両方をコンビされると手も足も出ないので、今回は初心者用という事で突きのみ)
帯刀スパーはお互いに手数を争うというのもので、これもやはり体の中心線に相手からの攻撃を受けずに相手の中心線に突きを入れる...というものです。
ロメロ師匠の時にもスパーリングがありましたが、そっちはどちらかと言うとアウトレンジからの踏み込みを競うような所が有りましたが、ボン師匠のスパーリングはインレンジでサバキを競うような感じでした。
もちろん手数が多く、その動きが早すぎるので、組み手を十分こなして頭で考えるより手が先に動く状態で無いと、とてもじゃないですが追いつけません。
ちなみに、自分の場合はドンボスコ大学生相手でも防御率30%位だったと思います(笑)。
ボン師匠とのスパは手数が桁違いに早いのと、腕の突き出し力?が強すぎて自分の受け手では弾けませんでした(涙)
さて、先週土曜日は豪雨の為に道場に行けませんでしたので、一週間振りのボン師匠ナイフ術です。
昨日もボン師匠の驚愕のテクニックと練習法に目から鱗の1日でした(笑)。
昨日は足サバキの歩行練習も切り込みの基礎反復も殆ど無し。
昨日のメニューは組み手が殆どでした。
ロメロ師匠の時もそうでしたが、腕からナイフの先までを一本の棒に見立てて、接近戦でサバキ合う組み手のテクニックがスゴイです。
今日は上段組み手から、下段組み手、そして、上段から下段のコンビネーション組み手、そして何とグランド(受け手が寝て、攻め手が膝立ち)組み手まで。
下段組み手とグランド組み手は初めてなのでなかなかうまく出来ませんでしたが、これはなかなかスゴイです。
詳細が書けずに残念ですが、今日練習した組み手は上段、下段、グランド共に全て同じ動きで、ナイフを持っていない手で受け、ナイフを持った反対の手で捌き、さらにナイフを持っていない手で相手の腕を送り、最後にナイフを持つた手で相手を突く....という四手です。
ロメロ師匠の時には、ナイフを持った手で受け、ナイフを持っていない手で相手の腕を送り、ナイフを持った手で突く...という三手でしたので、この辺が違います。
どちらが良いのか?
については状況次第だと思いますが、常にナイフを持った手で受けるロメロ流は、その手癖故にナイフを持った手を常に円を描いて揺らす必要があるのが判りました。
逆にボン流は、受けは最短距離で受けられますが、その為自分の攻撃までは一手多く動かなければなりません。その為か、文字で書くと長ったらしいですが、ボン師匠はこの四手をコンマ一秒位で処理します。もちろんそれでも十分に力が伝わって来て、攻めての腕は確実に弾かれてしまい、そのスピードと威力は凄まじいものがあります。
ところで、今回はさらにボン師匠がドンボスコ大学のフィリピン古流棒術アグニスの教え子達が組み手相手として参加して頂き、また新しい世界を垣間見る事が出来ました。
先週土曜から始まったボン師匠のフィリピン古流武術.......
毎週木曜がナイフ術、土曜がアグニス、カリと言った短棒術でとりあえずスタートした。
授業料は一人1セッション150pと安いが、これはオーストラリアン師匠が月額定額でボン師匠と契約されているせいで、セッション毎の支払というのは正直道場にとってはリスクがあるのでは....と思うのだが、これは本題と外れるのでここでは語らない(笑)。
さて、昨日は時間より若干早く道場に着いたが、時間通りに来られたのはボン師匠だけだった(爆)。
オレは一人で道場の端から端までを、以前ロメロ師匠から習ったナイフのサバキと歩行を併せた動きで移動するという、ある種のウオーミングアップをしながら他の道場生を待ったが、オーストラリアン師匠も他の道場生もなかなか来ない。
その内、ボン師匠が「以前ロメロ師匠の時はどのような教え方をしていたのか?」と聞かれたので、足サバキ、ナイフサバキ、単技ドリル、連携技ドリル、寸止めスパーリング、という感じです....と答えると、この日は同じようなメニューで教えてもらえた。
やはり、このメニューが以前のロメロ師匠が素人相手の教練用に開発されただけあって、非常に解り安く、足サバキ、ナイフサバキがウオーミングアップにもなっていて、効率的だ。
さらに、この練習法だとボン師匠の技術の高さもハッキリと解るようになった。
昨日の足サバキは柔道と同じ所謂「八方」。
ただ、英語ではSwitch Baseと言うが、左構えから右構え(もしくはその逆)に変化するような動きも含まれていた。
ナイフサバキは、「ソンキッ」と呼ばれる動きで、要は「刺して捻り、捻った方向に切り裂く」という一連の動作で、これは左右セットの動きで一連の動作とされる。
ただ、ボン師匠に「ソンキッ」のつづりを聞いた所、本来は「ソンキイッテ」と言うが、通常は「ソンキッ」と呼んでいる.....と難解な答えが返って来た。
いろいろと質問するオレに、ボン師匠は技の呼び名の表を作ってあげよう....と言われた。これでいろんな謎が解けるかもしれない(笑)。
さて、ドリルや連携技についても下書きしてみたのだが、これは流石に○殺しの解説をしているようで書けません(m0m)。
今度日本に行った時に、希望者がおられましたら、自分が行ける場所であれば、伝授させて頂きます。
ところで、以前のロメロ師匠の時には徹底的に「円の動き」を叩き込まれました。
これは、ナイフを持っている手も、反対の手も始終円の動きをしている....というもので、当然ながら攻撃や受けはその円の軌跡上で行われるモノですが、今日気がついたのはボン師匠の動きはどちらかと言うと「8の字」でした。
恐らく、ロメロ師匠の方が基礎を教えていたのだと思います。
「円の動き」が基本で、「8の字」は少しレベルが高いアドバンス的な動きだと思います。
やってみると解りますが、8の字の方が数段難しいです。
また、体術的な動きとコンビネーションになる技も多いのですが、これはフィリピンマーシャルアーツ(フィリピン古流武術)の動きだとおっしゃってました。
フィリピンマーシャルアーツは古来、大陸から伝播した中国系武術とフィリピン土着の棒術等が組み合わさっていった過程で誕生したものと思われます。
日本の古武術と比べると歴史は浅いですが、技そのものがあまりこういつた公の場では書けない関係上、その辺も探って文章にしていきたいと思ってます。
最近mixiがメインになっちゃって、ちょっと話題をどう整理するか悩んでましたが、やっと解決しました。
というのも、例の暗殺訓練がまた始まったからです(笑)。
今度はカリの達人Bong Abnir師匠に習う事になりました。
短棒術とナイフ術を週に2日程、オーストラリアン師匠の道場で試験的に教習開始になったので、いち早く参加!!
先週の土曜から始まりました。
棒術は短棒一本が基本のようで、Bong師匠は短棒とナイフの二刀流?組み併せのデモとかを見せてもらいました。
Bong師匠も、以前習ったロメロ師匠同様、ステップと基本的なムーブメントから教えてくれましたが、ロメロ師匠と比べると、ちょっとソフィスティケイトされてないような気がしましたが、どうやら流派はまったく違うようです。
基本技自体はロメロ師匠の流派とかなり似てます。というか、棒やナイフを振り回す型自体はそんなに多くはないんですね。ただ、連携の仕方や最終的に何処を極めるか?みたいな所にかなり違いがあるようです。
という事でブラジリアン柔術的「カリ、アグニス、ナイフ術」を書いて行こうかと思います(笑)
ちなみに、フィリピンマーシャルアーツであるカリや棒術については
http://kns.no-ip.com/~jkd/kari_how.html
の説明が非常によくできてると思います。
(ただ、現地で聞く伝承は結構後で作られた話しが多いので、細かい部分がどこまでホントかは信憑性が低いかもしれませんが)
追伸
渡辺師匠!!
いろいろと質問メールもらえれば出来る限り調べてみますよ~(爆)
ドイツ人カイロプラクターのかいもあり、先週から練習復帰したのですが.........
先週は週二回....今週は月曜、水曜と既に二回、これに金曜夜か土曜朝を付け足して、週三回。
当分は週三回程度でリハビリ練習に励みたいと思ってます(笑)
久しぶりに道場に行くと、オーストラリアン師匠はブラジルのマスター&シニアに出場と年一回のファブリシオ師匠との練習の為既にブラジルへ行ってしまい、会えずジマイ。
代わりに会った事が無い紫帯のアメリカ系フィリピン人が教えてました。
彼はアメリカの日本人が経営している道場(知らない名前でした)で長く練習していたそうです。
内容は道場生の2/3が白帯という事で、ベーシックな感じで、帯レベルが高い連中にはちょっと不満が残る内容?
クラスが一つだけでレベルが選べない場合、個人的には一つの技をベーシックからアドバンスまで三段階位の展開をやってみると皆楽しめるんじゃないかな?と思ってるんですが、彼はひたすらベーシックを教える...という感じでしたね。
ところで、ほぼ二ヶ月近い休みで体調は完全に変ってしまった。
まず、問題の左腕のシビレは取れてきたが、以前と比べてかなり筋量が落ちてしまった上に、力も入らない。
これでは剛力では無く非力王?(笑)
これでこのブログも再開ですが、当面はリハビリ報告になるかと思います(爆)
シニアクラスでの参戦だったのだが........
結果は準優勝.......無念!!
しかし、今回はトップを得意とする自分の新たな課題がハッキリと見えた試合だった。
昨年も試合は出まくりだったが、こんなにハッキリと課題が見えたのは初めてだ。
で、その課題とは....ズバリ「フック潰し」
今回はフックガードに悩まされた.......
初戦の中島さんは、昨年よりずっと足が効いていて、最短五分の試合時間で最後までパスガード出来なかった。
決勝戦では、イキナリのフックガード........
しかも両腕を取られて身動きデキズ!!
今回の試合では膠着のぺナルティが厳しくになっているようで、両腕取られてもがいてる内に三度の膠着警告を受け、2Point相手に入ってしまった。
正直、この膠着警告三度が試合中、よく理解できなかった。
というか、膠着警告を受けたのは判ったが、どちらに警告をしたのかがよく判らなかったのだ。
結果、三度目の膠着で相手に2Point入ったのだが、相手が自分の両腕を捕らえてフックをかけながらめくりのチャンスを伺っていたので、正直自分に入ったのかと思ったのも事実なのだ(爆)
試合自体は前述の通り、フックをしのぐので一杯一杯。
しかも、一回はどかーんとめくられてしまった(涙)
相手も「めくる」のに全神経を集中していたようで、前傾姿勢にも関わらず、絞めを狙って来る事は一切無かった(笑)。
さらには、試合中フックガードの動きを脇の力で押さえ込んでいたのだが、何回か肘が相手の腿の内側に入ってしまったのだが(絶好のトライアングルチャンス)、三角も仕掛けては来なかった。
つまり、ひたすら「めくり」狙いだったのだ(笑)。
「めくり」対「パスガード」の攻防。
こちらも、絞めやサブミッションなんて余裕は一切無し!!
試合後半は、相手がバックを取りそうになり、こちらはバック返しから押さえ込みまで行きたい.....とフックガードから展開があってひとまず安心という所だったが、結果的にはここで時間を使いすぎた。
相手の足の力もフックガードでは力強かったが、バックからそけい部にねじ込んで来る力はそれ程でも無く、十分に凌ぐ事が出来た。
次に相手は裸締めを狙って来たが、これも喉元に腕をねじ込む程でも無く、手で押さえる程でも無かったので、両腕を他の目的に使う事が出来た。
さらには、試合前にMD師匠のプライベートレッスンで極秘伝授されたバック落とし(仮名)で、何とか相手を振り落とした上に、絡んで来た足を一気に超えてパスガード!!
3点ゲットしたものの、時間切れ...........
相手はスイープの2点に自分の反則点2点で、計4点。
で、負けてしまった.......とほほ。
正直最後の10秒でニーオンは狙えたと思う。
燃料は切れていたが、まったく動けないという程でも無かった..........
やはり最後は「勝ち」に拘る「気力」かな??
追記
冒頭で書いたように、今回の試合でトップの次なる課題は「対フックガード」で決定!!
まだ、ボトムの大きな課題を抱えたままだが、対フックガードも磨かなければならない。
実は先週名づけ親であるMD師匠に「対フックガード」をプライベートでご教授頂いた。
フィリ○ンでは、フックガードの旨い選手がなかなか居ないので、向こうで練習できるか多少不安はあるが、是非克服してみたいと思う。