毎週土曜は柔術の練習後にアグニスの練習だ。
アグニスと今まで書いていたが、アルファベット標記ではARNIS、英語読みではアーニス、現地のスペイン訛りの読みでもアルニス。どうやら、アルニスと発音しているのをアグニスと聞こえているらしい。
現地では、英語読みでアーニスと発音してくれるフィリピン人も居るが、どうやらアルニスというのが一般的な発音のようだ。
さて、このフィリピン古流棒術アルニス。
派生武術にカリとかエクスリマ等いろいろとあるようだが、ボン師匠に聞いてみると、どうやらボン師匠が教えてくれる武術は、カリの流派の一つらしい。
そして、アルニスが古流棒術であるのに対し、カリはアルニスから派生した剣術の一つとの事。
(ただ、ネットで調べてみると逆にカリからアルニスが派生した...と書かれているものもあります。
どちらがホントかは今の所未確認.....)
もちろんインパクトウェポンと呼ばれるスティックファイティング(棒術)テクニックももちろんあるのだが、ボン師匠の説明によると彼の流派では棒術は剣術基礎の次のステップでの習得プログラムらしい。
しかし、練習は棒術用の棒で行う。
実は、カリ練習用の木刀もあるのだが、最終的には伸縮警棒に応用してみたいので練習用のアルニス棒で練習する事にした。
(木刀にするかスティックにするかは自由選択のようです)
ちなみに、日曜カリエドという日本で言う所の秋葉原裏通りみたいな所が有るのだが、そこまでアルニス棒を買いに行った。
いろんなステックが売ってましたが、カマゴンと呼ばれる比較的高い棒を買いました。表面が磨かれてて綺麗ですが、とても滑り易い棒です。
さて、カリの練習はステップと簡単な振りから始まった。
ステップは斜め前右左に、斜め後ろ右左の四方に足を踏み出しながら斜めに棒を振り下ろすという簡単なもの。
もちろん、振り下ろす方向は自分の足を切らない方向.....と言えばわかるだろうか?(笑)。
兎に角これを四方、数セット繰り返し。
その後簡単なコンビネーション。
右上から左下へ振り下ろし、そのまま左から右に水平に振り切り、逆に左から身がに水平に戻す。そして、そのまま円の動きで左上に棒先を移動し、そのまま左上から右下に振り下ろす。
これを右手で棒を持った場合は右足の斜め前への踏み出しから始まり、斜め後ろに引き下げ、また斜め前に踏み出し....と棒の振り一手づつ足位置を移動しながら行う。
その後、2人一組で打ち合いのトレーニング。これは単純に向き合って左右斜めに棒を振り下ろしながら相手の棒にカンカン当てるんですが、相手の棒にインパクトする瞬間手首のスナップを効かせて相手の棒を弾くように打ち合う。
これが見た目よりとても疲れます。
十回づつ、5セットもやると柔術でチョークしまくったように腕がパンパンになります。
その後、棒で受け、棒を持っていない手で押さえ、自分の棒で攻撃....という三手組み手の左右、数セット。
ちなみに、当然ですが右受けと左受けでは型が違います。非常に単純な組み手ですが、練習参加者は皆始めたばかりなので、戸惑ってました(笑)
これで、一時間強の練習量ですが、ナイフと違ってアルニス棒は重い為、手に豆が出来る上に慣れないと手の平が痛くなります。
ところで、剣術と棒術ではその性質上、技はかなり違うもののようです。
型は似てますが、棒術は「打つ」に対し、剣術は「切る」ですから、自ずと武器の軌道がかなり違ってきます。
前述のように今の所棒を使いながらもカリの剣術練習ですので、刃がなければ相手を傷つける事も出来ないであろう緩い動きも型には含まれてました。
とりあえず、この基本的な型を日曜以外は毎日マンションのジムで素振りしてみようと思います。
1日1000回素振り!?(笑)